クラリネット練習動画の撮り方|スマホをどこに置く?高さ・角度・距離を徹底解説
1.クラリネット練習動画、スマホをどこに置く?撮影前に確認したいこと

レッスン生の動画では、譜面台にスマホを置いたり、三脚を使わずに身近なものに立てかけたりして撮影している様子をよく見かけます。カメラが下から見上げる角度になったり、画面が傾いたり、撮るたびに画角が変わってしまうことがあります。
練習動画は、立派な作品に仕上げる必要はありません。まずは日々の練習の一部を、気軽に録画する習慣をつけてみませんか。短いフレーズでも、撮って見返すことで、吹いている最中には気づかなかったことを確かめられます。自分の演奏を少し離れた視点から聴き、見ることは、次の練習を考える助けになります。
近年は、オーディションやコンクールで演奏動画の提出を求められる機会も多くあります。普段から録画に慣れておくことは、そうした場面への準備にもなります。撮影の設置や録音の確認だけでなく、カメラの前で演奏すること自体も、日々の練習の中で経験しておけます。応募用の動画を撮る際は、それぞれの募集要項で撮影・録音や編集に関する規定を確認しましょう。
演奏の様子が見えて、音を確認できるように、撮影位置を少し整えておくと便利です。まずは「高さ・水平・距離」の3点から確認してみましょう。
2.スマホ・三脚の高さ設定|座奏・立奏に合わせた正しい位置

カメラを目の高さあたりに置くことを出発点にする。目的に応じて調整し、唯一の正解とはしない。
顔・両手・楽器が画面に入るよう、距離と角度を合わせる。
譜面台で顔や手元が隠れていないか確認する。
座奏・立奏で必要な高さは変わる。購入時は、自分の演奏姿勢で必要な高さを確保できるか確認する。
高さを出せることと、その高さで安定して固定できることを分けて確認する。
3.下からのアングルや画面の傾きを見直す

低い位置から見上げる映像では、確認したい手元や身体の動きが見えにくい場合がある。
背景の柱や壁の線などを目安に、画面が傾いていないか確認する。
三脚とホルダーの調整後、手を離した状態で固定を確認する。
楽器や足が三脚に当たらない、安全な設置場所を選ぶ。
4.録音音割れを防ぐ距離の決め方|スマホと楽器の適切な間隔
スマホが近すぎると、顔・両手・楽器が画面に収まりにくくなります。また、マイクに入る音が大きすぎて、録音がひずんだり、音割れしたりすることもあります。
まずは必要な範囲が映る位置までスマホを離し、10秒ほど試し撮りしてみましょう。小さな音だけでなく、撮影する曲の大きな音や高音も含めて、再生して確認します。音が割れる場合は、少しずつ距離を変えて試してください。
ちょうどよい距離は、スマホの機種や録画アプリ、部屋の響きによって変わります。「必ず何メートル」と決めず、自分の環境で確かめましょう。遠ざけすぎて音が小さくなったり、部屋の響きが強く入ったりしていないかも確認します。
5.私が使っている三脚
私は、現在使っているULANZI TT23の三脚で、スマホを固定して練習動画を撮っています。最大高さは162cmなので、座奏・立奏に合わせてカメラの高さを調整できます。ただし、必要な高さは身長や演奏姿勢によって異なるため、自分の画角を確認しながら調整しましょう。自動追尾機能は使わず、位置を固定して撮影しています。
最新の三脚や、自動追尾機能がなくても練習動画は撮れます。すでに三脚を持っている方は、対応するスマホホルダーを取り付けて使えるか確認してみてください。
三脚のほか、クラリネットの練習に必要な道具を揃えたい方は、クラリネット初心者に必要なもの完全ガイドも参考にしてください。
6.最初は短い動画で、確認することを一つ決める
まずは30秒〜1分程度のエチュードの1部分などを提案する。レッスンの提出規定とは区別する。
「全部うまく吹く」ではなく、今回確かめたいことを一つ決める。
例:音の出だし、拍の流れ、アーティキュレーション、フレーズの頂点に向かう表現。
撮影は完成品を作るためだけでなく、普段の状態を観察するためにも使える。
練習の終わりに1フレーズを撮るなど、無理のないタイミングで気軽に録画する習慣を提案する。毎回、提出用の完成度を目指す必要はない。
日常の練習記録と、オーディション・コンクールへの提出動画は区別する。普段の録画を、撮影準備やカメラの前での演奏に慣れる機会として活用する。
撮り直し続けて練習が終わらないよう、回数や時間に目安を設ける。
7.練習動画を見返して上達につなげる方法|チェックポイントと記録例
音や映像で観察できることと、吹いたときの感覚を合わせて考える。間違い探しだけでなく、意図した音楽表現がどう伝わったかにも目を向ける。映像だけで身体の問題や演奏上の原因を断定しない。
記録例
今日見たいこと:フレーズの頂点へ向かう流れが伝わるか。
気づいたこと:自分の感覚より、実際には途中で流れが止まって聞こえた。
次に試すこと:頂点の音をイメージして、同じフレーズをもう一度吹く。
講師への質問:0:18付近のフレーズは、どう聴こえますか?
毎回の撮影位置をできるだけそろえると、条件の違いを意識しながら前回の動画と見比べられる。機材・部屋の影響を、演奏の変化と混同しないようにする。
8.一人で判断しにくいときは、レッスンで一緒に整理する
動画を見ても、どこから練習すればよいか迷うことがあります。そんなときは、気になる箇所や質問を添えて、レッスンで相談してみてください。
フジヤマクラリネットスタジオでは、演奏の状態と目標を確認し、何を聴き、何を試し、次の練習にどうつなげるかを一緒に整理します。
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