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世界遺産「松下村塾」での演奏 

  • 2023年3月5日
  • 読了時間: 4分

更新日:1月12日


世界遺産である松下村塾で演奏する機会をいただきました。

この貴重な体験を通じて、地域の音楽教育について改めて考えたことをお伝えします。



スタートアップへの挑戦


昨年から「やまぐちみらいベンチャー」という起業家育成プログラムに参加していました。スタートアップという言葉の意味も分からないまま飛び込みましたが、結果として多くを学ぶ機会となりました。

音楽や文化芸術分野でのスタートアップは珍しいそうです。その理由も次第に分かってきました。収益化が難しく、私自身は途中で脱落してしまいましたが、得たものは大きかったと感じています。

もともと私には起業マインドというものがありませんでした。これまで身を削ってやってきたことを、ひたすら若い世代に繋いでいく。披露し、教えていく。それが私の職人魂でした。

しかしそればかりでは通用しない世の中です。新しい試みに積極的に情報をキャッチし、取り入れていく姿勢は持ち続けなければなりません。

そして何より大切なのは、何かやってみたいと思う人たちとの繋がりです。異なる得意分野を持つ人々との協働が必要だと実感しました。一人では考えもつかないアイディアに触れることは、とても刺激的です。



松下村塾とクラリネット講師
音楽で描く未来は


クラリネット講師 柳井市
演奏しています

松下村塾でのピッチと演奏


山口を代表して起業する人たちを応援するためのプログラムの最終発表会が、松下村塾で開催されました。途中で脱落した私にも、自己紹介の枠をいただき、なんと世界遺産の松下村塾で演奏させていただきました。

この敷地内でかつて楽器演奏が行われたことはあるのでしょうか。初めてかもしれません。きちんと許可を得ての演奏でしたが、何か偉業を成し遂げたような気持ちでいっぱいです。

オンラインで進捗を見守っていた方々の最終ピッチは素晴らしく、自分のことのように嬉しく感じました。この先の成長がとても楽しみです。






まだ肌寒い
松下村塾


地域の音楽教育環境を変えたい


当日お話しした内容をご紹介します。

小学校の吹奏楽部でクラリネットと出会い、日本の音楽短期大学を卒業後、アメリカへ留学しました。素晴らしい環境と指導者に恵まれ、コンクール受賞やプロオーケストラでの演奏など、多くの経験を積むことができました。

2016年に中国の上海から柳井へ移り、生活を始めました。娘は当時3歳。大都市の大気汚染から解放され、静かで豊かな自然と空気の中で暮らせることに喜びを感じました。

しかし同時に、音楽を含む文化芸術環境が大都市より整っていない現状に気づきました。


直面している課題

地方の学校吹奏楽部は、学校自体の生徒数が少なく、少人数での活動を余儀なくされています。学校単位で区切るのではなく、個人の音楽性や芸術面を小中高と長期的に、地域ぐるみで育てることが必要です。

私の夢は、地域のユースオーケストラを作ることです。

また、部活の顧問も音楽専門ではない先生が多く、子供たちが楽器別に専門的な指導を受けることなく学生生活を過ごしているのが現状です。


解決のヒント:SmartMusic

英語圏には「SmartMusic」という音楽教育カリキュラムが存在します。生徒は楽器別に演奏の仕方をオンラインで学べ、教師は生徒の進歩状況をデータで把握できます。

私は現在、岩国基地の高校生を教えていますが、彼らのように数年周期で移動を強いられる環境では、このプログラムがとても役立っています。

このようなシステムを日本でも活用していきたいと考えています。


実現したい未来

現在直面している課題:

  • 学校縛りの吹奏楽文化

  • 過疎化

  • 教師の働き方改革

これらの改善のためにも、地域コミュニティを形成するユースオーケストラは大いに力を発揮するでしょう。

そしてSmartMusicのようなシステムが日本語で提供できれば、すべての子供たちが音楽、特に楽器を効率的に学べる環境が実現します。

このような未来を、一歩ずつ形にしていきたいと思っています。


クラリネット講師がスタートアップ
みらいベンチャーでピッチならぬ、演奏!


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