呼吸を考える:クラリネット再スタートガイド
- Izumi Fujiyama

- 10月3日
- 読了時間: 2分
はじめに
クラリネット再スタートに向けた「呼吸」ガイドです。楽器を持たない準備運動で、安定した音色とフォームの土台を作ります。体調に合わせて、短時間×高頻度で無理なく進めましょう。
ガイドのねらい
風船を膨らますのも負担に感じる方でも、数週間かけて安全に「吐き切る力」と「姿勢支持(体幹)」を育てる
「静かに吐き切る→自然に入る」の呼吸循環を体感し、演奏時の息の流れを整える
対象読者
久しぶりにクラリネットを再開する方
体力に自信がない方や運動習慣が少ない方
基礎から呼吸とフォームを見直したい初心者
⚠️ 健康上の不安がある場合は医師の助言を最優先してください。めまい・胸部不快・頭痛など症状が出たら中止。
進め方(1日の目安)
合計5〜10分
疲労やめまいが出ない範囲で、短時間を複数回
体調が悪い日は中止してOK
基本メニュー(ステップ順)
姿勢リセット(30〜60秒×1–2回)
椅子に浅く座り、足裏全体を床へ。背もたれに寄りかからない。
鎖骨を開き、肩をすっと下げ、首と顎の力を抜く。
立奏の場合も足裏全体で床を捉え、重心を中央に。
吐き切る→自然に入る(3呼吸)
口をすぼめ、遠くのろうそくを消すイメージで「フー」と細く長く吐く。
吐き切ったら数秒保持。空気が「勝手に入る」感覚を観察。
やさしい抵抗呼吸(約1分)
水を入れたコップに細いストローでブクブクと吐く。
ペットボトル等で軽い抵抗を作って様子を見る。
チェックの目安(週1回)
吐き始めの勢いを一定に保てるか(最初だけ強くなりすぎない)
肩や首に力みが出ないか(出たら時間や強度を下げる)
よくあるつまずきと対処
吸おうと頑張りすぎる → まず「吐き切る」を優先。吐ければ自然に入る。
首肩が固まる → 姿勢リセットをこまめに差し込む。吐く量を減らして再開。
参考・関連
本シリーズの概要や前回までの内容は、こちらのブログを参照してください。以前のブログ
付記(対象と意図)
このシリーズは、クラリネットを久しぶりに手に取る愛好家、体力に不安がある方、フォームや呼吸を基礎から整えたい方のために制作しています。効率的に基礎体力を育て、演奏時のフォームと呼吸の基本を習得できるようサポートします。
対面レッスン、オンラインレッスン、オンラインサロンなど、様々な形でつながることができますので、お気軽にお問い合わせください。

