私はジャズが好きです。
アメリカ留学をし、その大学には著名な教授がおり、せっかくアメリカなのでジャズ即興のクラスとはどんなものかと、軽い気持ちで初日クラスルームへ向かう。
それぞれの楽器を取り出し、そこへ教授が入ってくるなり、ピアノに向かい、コードを奏で始める。生徒たちは思い思いに即興を初めていく。
私は焦った。 「あれ?即興のやり方を教えてくれるんじゃないの?」
みんなわかっている前提でクラスは進んでゆく。
大恥をかきながら、第一日目にしてドロップアウト確定。
そのあとは代わりにジャズの歴史という講義をとり、それはやり遂げられた。
そんな苦い経験を思い出しながら今Jazzのナンバーを練習中。
オスカーピーターソン、エラフィッツジェラルド、ジョーパス、ステファングラッペリ、コルトレーン、モンク、昔はよく聴いていたものでした。
クラシックのトレーニングを受けてきたものにとって、即興というのは恐怖でしかないのです。譜面に書かれていないとはなんと不安なものでしょう。
今回お誘いいただき、数曲演奏する機会をいただき、ただいま特訓中。
聴いていて心地よい響きになるようにあれこれチャレンジしていますよ。
お楽しみに